ギコリンのblog

昨年に続き、今年もこの6月にアムステルダムを出張で訪問することができました。

ヘルシンキからアムステルダムへ着いた翌日、6月16日(日）もコンセルトヘボウにてオーケストラコンサートがあり幸いにもチケットが購入できたため、聴いてきました．
演奏はコンセウロヘボウオーケストラではなくオランダフィルハーモニックオーケストラ、指揮はアレクサンダー・ソディー．
Wikipediaによると1982年生まれの40代の若手指揮者。



曲はマーラーの交響曲5番、有名なアダージェットを含んでいる交響曲です．
肝心な席は、値段が安かったので一度は聴いてみたかった場所である、オーケストラの後ろの席．
ちょうどホルン奏者の真後ろ、その3列目．


演奏自体、きちんとまとまっており、マーラー5番をコンサートで初めて聞けてよかったですね．
この席ですが、楽器の直接音が聞けるのが醍醐味．特に近くのホルン、トランペット、ティンパニなど打楽器、のおとが間近で響きます．楽器の音だけでなく、譜面を捲る音、また奏者が楽器を抱えたり準備したりおろしたりする時の音、さまざま聞こえてきます．これはこれでクセになりますね．
ただ、逆に遠い楽器の音、特にヴァイオリンなどは遠くに聞こえ、直接音というよりホールの反射する間接音を聞くことになります．
マーラーの5番は長い曲でしかも管楽器が活躍します, 近すぎてホルンやトランペットのミスが目立って聞こえてしまうんですね、これは良し悪しかも．
オーケストラを前に聞く普通の席ではある程度楽器の音が混じり合ってホールの間接音とともに聞こえますが、この席はその様な聞こえ方はしません．
なので個人の好き好きが出てくる席ですね．　わたしはどちらかと言えば、やはり通常の席で聴いた方が良いかなと思っています．
90%程度の埋まり具合でしたが、演奏後は盛り上がっていました．私の席の回りは英語が大き聞こえたので、イギリスからのお客さん、団体参加も．

21日（金）は今回のメインのコンサート、コンセルトヘボウオーケストラのブルックなーの第8交響曲．

指揮が当初はティーレマンでしたが、病気を理由にキャンセル．ピンチヒッターはホーネックです。
ただ、ティーレマンの式で聞いてみたかったですね・・・・
今回のコンサートはブルックナーチクルスの一環．第8の演奏の2日目、そして2023−2024シーズンの最終日になっています．
そういう意味では、いいタイミングで聞けて良かったです．
席は土間の前から11列目、中心から6人目の席で、なかなか良い席が取れました．
演奏自体は重厚かつスマートに感じる演奏でした、メリハリもよく管楽器のミスもほとんど目立ちませんでした．
オーケストラのレベルが先日とは違い、さすがにうまい！、弦楽器、管楽器、打楽器ともにアンサンブルが秀逸．初っ端から管楽器が大活躍です、助走する時間もなく全開を要求されますがそこもうまくこなしていました．プロの中の最高峰に近いオーケストラのことはあります．
演奏後、第一ヴァイオリンの日本人女性奏者が花束をもらっていました．これは今日が最終演奏で退団するのでしょう．
そういう意味でもいい日でした．


またこの日はビデオカメラが多数設置されていました．ビデオ素材はどうするのでしょう、BDで発売でしょうか、それともWebsiteで公開するのでしょうか．ライブ録音としてCDが出てもいいかもしれません．
昨年も感じましたが、弦楽器奏者には日本人女性が多い在籍しています．引き続きがんばって欲しいです、