2021.10.30 Saturday
クラリネット協奏曲 フォンク指揮 マイヤー独奏 1990年 CD
【5-1】
指揮：ハンス・フォンク
独奏：ザビネー・マイヤー
演奏：ドレスデン州立歌劇場オーケストラ
演奏時間：0:26:44
録音：1990年6月6〜8日 ルーカス教会ドレスデン セッション
ディスクNo.9735732
レーベル：EMI
解像感 ★★★★
レンジ感 ★★★★
定位感 ★★★★☆
ザビーネ・マイヤーの最初のモーツアルトの協奏曲。
5枚組Boxの中からの1枚。ちなみにこののちアバド、ベルリンフィルとも録音している(そちらは未購入です)
この演奏はバセットクラリネットによる演奏(わざわざ注釈がある）。（Wikiにてバセットホルン、バセットクラリネットについて記載があるので紹介↓)
”クラリネットの低音域を記音ハ（C3）もしくはさらにその半音下まで拡張した楽器である。
これをもちいることで、モーツァルトがクラリネット協奏曲K.622や五重奏曲K.581に記譜したと考えられている最低音まで演奏できる。
初演当時の楽器は現存していないが、モーツァルトの協奏曲の初演者であるシュタートラーが演奏した18世紀末に開催されたコンサートのプログラムが1992年に発見され、そこに楽器の挿絵があったことから、奇妙な形のベルを伴った姿がほぼ当時のまま再現された。
ただし現代のバセットクラリネットの形状は通常のクラリネットの下管を長くし、キーが増設されたものである。
モーツァルトの協奏曲を演奏する際には多くの奏者がバセットクラリネットを用いるようになり、この曲を演奏するためには欠くべからざるものになっている。”
さて、この録音ですが、一言でいえば今一つ。
ソロクラリネットはセンターに定位。クラリネットのソロはさすがというか指使いがうまく、音がなめらか。
クラリネットの音は最初はドイツ管ゆえと思ったが、注釈があるようにバセットクラリネットを使用しているためだとわかる。
音は若干暗めである。
オケとソロの位置関係はソロがオケの前にはっきりとして位置している。
解像感がほしい録音。
この録音は1990年。1959年生まれなので31歳。そしてカラヤンの死後であり、ベルリンフィルとの入団問題(1981年ごろ)ののちソリストとして活動をして活躍し始めたときの録音。専用のバセットクラリネットを用意してこの曲の録音には相当な意欲があったと思われる。
2021.10.29 Friday
ディスクレビュー5 モーツァルト クラリネット協奏曲
ブランでブルグ協奏曲第2番は前回のレビューで完了です。
次のレビューは モーツァルトのクラリネット協奏曲、としました。
モーツァルトの曲を選択することは考えてはいましたが、私の息子がクラリネットを中学から10年間ほど演奏していることもあり、なじみのある楽器であったこと。
ディスクはヒストリカル録音というよりも結構新しい録音も所有していたことで、この曲にすることにしました。
曲の紹介はWikiなどを見ていただければいいですが、ケッヘル番号を見るとわかる通り、モーツァルトの晩年の作曲ということから、結構テクニック的にも音楽的にも高度な曲になっています。
もともとは当時使われていたバセットクラリネット(バセットホルン)のための曲です。最近は当時と比べて明るく響きのあるモダン楽器を使って演奏するほうがおおいらしく、華やかな演奏になっています。
今回レビューするディスクは下の写真のようにCDで12枚、LPで3枚となります。SACDでもマルチあり2chあり、またLPはCDとダブっており、CDとLPの違いの点からもレビューしてみたいと思います。
ただ、諸事情によりLPのレビューは遅れる予定です。のんびり書き込んでいきたいと思います。
2021.10.24 Sunday
スピーカーセッティング
少し前にはなりますが、当地で震度5の地震がありました。
そのため、スピーカーの位置調整を1年ぶりくらいに見直しました。
見直したといっても、基本的な考え方は変わりませんがさらに精度を高めてみようということで、新たにレーザー墨だし器用の三脚を導入し使ってみました。
レーザー墨だし器用の三脚は、三脚のセンターを墨だし器底部からレーザーが照射されるため。水平面上の位置がきちんと固定することができます。
今までは普通のカメラ用三脚を使っていたので、感で一を固定していたのですが、やはり今回、センターを出して位置決めができたので、よかったです。
三脚のセンターを決めたのち、三脚を動かさずにレーザー距離計をセットしてスピーカーの距離を計測することにより、より正確な計測が可能となりました。
おかげで、スピーカーを少し動かすことになり、結果的には2chでのセンターの音の位置(ボーカルセンター)がびしっときまりました。
それによりボーカルの口の大きさがより小さくなったような気がします。
よく巷では口が小さくなったといわれますが、どのくらいの大きさのイメージなのでしょうか？
うちではちょうどセンター用のスピーカーがありますが、このスピーカーの後継100�个汎韻犬�らいのイメージです。
今回再調整しましたが、ミリ単位での調整をしてはいますが、1�丱譽戰襪任寮催戮泙韮萋颪靴い任后�2〜3�伉�度はどうしても出てきてしまうと思われます。
三脚、レーザー墨だし器、レーザー距離計などそれぞれで誤差を持っています。なかなか難しいものです。
ですができるところまでやっておくと精神的に楽になります。
2021.10.17 Sunday
ブランデンブルグ協奏曲第2番 カラヤン指揮 1978年録音 SACD
【１８】
指揮：ヘルベルト・フォン・カラヤン
トランペット独奏：コンラディン・グロート
演奏：ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
演奏時間：0:12:30
録音：1978年7月、1979年1月 フィルハーモニー、ベルリン
セッション
ディスクNo.UCGG-9200/1
レーベル：ユニバーサル/DG
解像感 ★★★★☆
レンジ感 ★★★★★
定位感 ★★★★☆
2021年この夏、ユニバーサルから発売されたシングルレイヤーのSACD。なぜ60年代録音ではなく70年代の録音が選ばれたのか不思議だが。
CD, LPともに過去のディスクは音は良くない。
それがリマスタ、SACD化でどのくらい向上しているのか非常に興味があった。どうせだめだろうという気持ちも半分。
しかし聞いてみてびっくり、こんなに音質が向上しているとは。
マスターテープの音がこれだったのだろうと思うとCDやLP製作のときになぜ以前のよう音になったのか。
第3楽章の冒頭、トランペット、チェンバロどれもきれいに分離して現代の音によみがえった。ホールトーンもそこそこ含んでいる。
期待していなかっただけにうれしい誤算。オーケストラは現代的な分厚い音。トランペットはリヒター盤とひっかうするとおとなしい。
弦楽器の音は厚い。
今回のレビューのタイミングに合わせたような発売のディスクでした。
2021.10.14 Thursday
ブランデンブルグ協奏曲第2番 リリング指揮 1994年録音 LP
【１７】
指揮：ヘルムート・リリング
演奏：オレゴン・バッハ祝祭室内管弦楽団
演奏時間：0:11:32
録音：1994年7月 オレゴン州ユージーン、ハルト・パフォーミング・アーツ・センター セッション
ディスクNo.98025
レーベル：Haenssler Classic
解像感 ★★★★★
レンジ感 ★★★★☆
定位感 ★★★★☆
近年発売されたLP.
新しい録音でもあるからか、一聴して音がいいのがわかる。
弦楽器の音も古楽器特有の一本調子でなく、また倍音が十分含まれているせいか、ふくらみ、柔らかさがある音。
弦楽器の音は十分ほぐれていて解像感がある。トランペットの音も膨らまずにはっきりと経った音。ただ奥のほうに定位している。
木管の音の定位がよく楽器の特定もできるくらい。
SNもよい。ホールトーンは多すぎず。奥行きは木管、弦楽器、トランペットの順に配置がよくわかる。
LPの中ではリヒター盤よりも音がよい。演奏しているのは古楽器のはずだが、無味乾燥な音ではなく潤いを感じている。演奏もよい。
2021.10.09 Saturday
SACDプレーヤー修理とB＆W D4
今日は三週間前に修理をお願いしたSACDプレーヤーの引取りに行ってきました。実質の修理期間は2週間と少し。
今回、トレーの出し入れがおかしくなりました。
エラー表示がでて、トレーが出なくなり、また出てきたトレーにディスクを載せても、今度はトレーが入らなくなるという症状です。
一旦トレーが入ればディスクの読み込みはできたのですが。
お店経由エソテリックへ持ち込んでもらい点検の結果、ベルト交換が必要。またピックアップの出力が落ちているので合わせてピックアップの交換もしてもらいました。修理結果表ではほかに消耗部品ということでしたが、よくわかりません。
今回の修理費は消費税含まずで55,540円(税込61,094円)でした。
エソテリックの安心メンテナンスパッケージでは、62,700円ですので、それに近い修理ということになりました。
戻ってきたものを2階のオーディオルームまで持ち込み梱包をあけてみると、外装がきれいになっていました。清掃もしてくれていたんですね。
なんだか新品のようです。
早速、セットして聞いてみると、修理に出す前と比べて音の輪郭、押出しがはっきりとしているような気がします。なんだか新製品のようなフレッシュさ。
これから、CD, SACDを聞く時間が増えそうです。
お店ではB&Wの新製品の中から展示用の801D4、805D4が鳴っていました。
ひと時聞かせてもらいました。
プリC3900, パワーM6200で鳴らしていましたが、まだ鳴らし始めて1週間くらいとのこと。あと1週間くらいは鳴らしておきたいらしいです。
エージングは200時間といわれているらしいです。
(10時間/日で20日間、ざくっと1か月は優にかかるのでしょう）
801は買えませんから、805を聞かせてもらいました。
カンターレドミーノのCD.
低音もきっちり出ていました。高音も情報にキチンと定位するところもあります。
また弱音も細かに描いています。
スタンドはありあわせのTAOCを使っていました。
フロントバッフルがアルミ製になり、また構造もより強固で、キャビネットの大きさも少し先代から大きくなっているようです。
もう一度、CDを持ち込んでじっくり聞かせてもらいたいですね。
2021.10.07 Thursday
ブランデンブルグ協奏曲第2番 ベンジャミン・ハドソン指揮 2000年録音 SACD
【１６】
指揮：ベンジャミン・ハドソン
トランペット独奏：ラインホールド・フリードリッヒ
演奏：シュツットガルトカンマーオーケストラ
演奏時間：0:11:14
録音：2000年 セッション
ディスクNo.S 101
レーベル：TACET
マルチチャンネル：
解像感 ★★★★☆
レンジ感 ★★★★☆
定位感 ★★★★★
サラウンド感 ★★★★☆
2chステレオ：
解像感 ★★★★☆
レンジ感 ★★★★☆
定位感 ★★★★☆
マルチチャンネル5.0ch：
各楽器とソロの楽器がフロント2台、リア2台のスピーカーに配置されている。チェンバロや低音弦楽器を含めてライナーノーツに配置が記載されている。
トランペットがリア右側に配置されているがフロントにほしかった。
主役となるべき楽器なので。リアとフロントの間にもファントム音像があり、周囲にわたり音が埋まっている。
解像度、レンジともに十分。ホールトーンは少な目。そのせいか各楽器の音がよく聞こえる。
サラウンドで聴くために、面白く製作されている。2ch派の人やライブ演奏重視の人には賛否あるとは思うが、これはこれでサラウンドの世界を見せてくれる1枚かと。古楽器的な枯れた音ではなく現代的な演奏。
2chステレオ：
マルチチャンネルは周囲270°くらいに音が展開していたが、2chとなると前方90°くらいのところに音がギュッと押し込まれている。
楽器の音が分離されていなくなる。(比較の問題ではあるが） レンジも若干狭くなり、濁って聞こえてくる。
定位は悪くない。2chステレオの場合はこれはこれでこういうものかもしれないが、マルチチャンネルを聴いた後では物足りなく感じる。
ホールトーンは少な目、SNはよい。弦楽器、管楽器ともに同じ一列から聞こえてくるため、奥行き感は感じられない。
2021.10.04 Monday
ブランデンブルグ協奏曲第2番 鈴木雅明指揮 2008年録音 SACD
【１６】
指揮：鈴木雅明
トランペット独奏：島田俊夫
演奏：バッハ・コレギウム・ジャパン
演奏時間：0:12:04
録音：2008年6月 ミューザ川崎 セッション
ディスクNo.：SACD-1721/22
レーベル：BIS
マルチチャンネル：
解像感 ★★★★★
レンジ感 ★★★★★
定位感 ★★★★★
サラウンド感 ★★★★☆
2chステレオ：
解像感 ★★★★★
レンジ感 ★★★★★
定位感 ★★★★★
マルチチャンネル：
5.0ch 2000年に続き2回目の録音。
ミューザ川崎おける録音。
解像感、レンジ、定位どれもよい。
サラウンドは特に自分のために演奏されているような囲まれ感を十分感じられる。
チェンバロはフロントのセンターに位置する。そのため、自分のリスニングポジションはチェンバロの一より目の前にチェンバロが存在する。
各楽器の音色そのもおんもスムーズで定位もよく目に見えるような配置。
トランペットも強調されるわけではないが、存在感がじゅうぶんある。
サラウンドはホールトーンが中心。
定番のFavoirte盤になりそう。
2chステレオ：
マルチと比較してさすがにフロントのみとなるため、囲まれ感は落ちる。
しかし、各楽器の解像感、奥行き感はよく感じられる。
マルチよりほんの少し優位か。
マルチと同様、2chでも優秀録音であることがわかる。自分のリスニングルームが目の前で演奏している小ホールに代わるのが感じられる。
2021.10.01 Friday
ブランデンブルグ協奏曲第2番 バット指揮 2012年録音 SACD
【１５】
指揮：ジョン・バット
トランペット独奏：デイヴィッド・ブラックアダー
演奏：ダンディン・コンソート
演奏時間：0:10:53
録音：2012年5月7〜10日 パースコンサートホール セッション
ディスクNo.CKD 430
レーベル：LINN
マルチチャンネル：
解像感 ★★★★★
レンジ感 ★★★★★
定位感 ★★★★☆
サラウンド感 ★★★★
2chステレオ：
解像感 ★★★★★
レンジ感 ★★★★★
定位感 ★★★★☆
マルチチャンネル：
5.0ch 楽器の音が明確、トランペットの位置が奥行きの距離感含めてよくわかる。
ただし、そのトランペットはオーケストラの中での一部になっており、独奏楽器というほど主役という感じではない。
古楽器を使っての演奏というのがよくわかる。
楽器の音色も特徴としてよく表現され判別できる。
チェンバロ、弦楽器、その後ろに木管、トランペットのように前から配置されていることが聞き取れる。
リアはホールトーンの間接音が中心。ホールトーンは多め。残響時間も長く感じられる。教会の出の録音のように感じる。
サラウンド音声を使っての囲まれ感は少ない。
2chステレオ：
マルチと同様に楽器の解像感は高い。レンジも広い。
低音から高音までキレイに伸びている。
トランペットも破綻せずに高音まで出ている。
横方向の定位感はマルチと同様に明確。
奥行き感はもうひとつか。
前後にすべてピントがあう感じの音。
マルチのほうが自然に聞こえるが。
マルチとは広がり方向が違うためか、前後の置く行く方向のピントが異なる。(マルチのほうがい）
